ごあいさつ


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『-変わる金町学園- 新しい法律の理念を受け止めて』

東京愛育苑金町学園長 濱崎久美子

 
児童福祉法の改正により、平成24年4月から、「ろうあ児施設 金町学園」は、「福祉型障害児入所施設 東京愛育苑金町学園」になりました。当面「ろうあ児」を主たる対象と謳っています。
 国際法「障害者の権利に関する条約」の批准に関連して改正された児童福祉法の根底には、養護対象の子ども達をより家庭に近い環境下で育てることやノーマライゼーション理念 注の実現が強く流れています。これからの金町学園は、この趣旨をしっかりと受け止め、多方面から社会自立を図る聴覚障害児の施設として経営すると共に、新しい法人への移行も進めて参ります。
 今年度は、11の都道県出身の21名の子どもさんが、それぞれの目標をもち、葛飾ろう学校と中央ろう学校へ通っています。この21という数の表われは、聴覚障害のある子ども達の抱える課題をも示しています。つまり、聴覚障害児の集団と適した学習方法や共通のコミュニケーション手段が、子ども達の成長には必要だということであります。
 しかし、一方では、聴覚障害のある子ども達が、聴覚障害児のみの施設とろう学校との間を往復するだけで成長した場合、卒業後聞こえる人たちとの社会生活に堪えられる力が育つのだろうか?という疑問があります。それには、小さい頃から、学校時代から、聞こえる人たちとの生活を体験しながら成長することが望ましいに違いありません。それは、即ち、ノーマライゼーションの考え方でもあります。
 金町学園を「障害児の入所施設」とするならば、軽度の発達障害や知的障害、視覚障害のある子どもさんも対象になりますし、「ノーマライゼーション」を標榜するならば、通常の社会的養護性のあるお子さんも対象です。
 いずれにしても、これから日本の社会が目ざす方向に向かって、金町学園も変わって行く準備に入りました。

金町学園 沿革

              
昭和8年東京ろうあ技芸学園設立
昭和23年東京愛育苑と改称
児童福祉法に基づく施設認可を受け、墨田区寺島町に新園舎完成
昭和31年葛飾区金町に新築移転し、金町学園に改称 定員70名
昭和39年現在の葛飾区水元三丁目13番地8号に新築移転
昭和57年定員30名
昭和62年 大規模改修工事完了
平成16年 金町学園経営大改革


施設の概要

・児童福祉法第41条及び第43条の2、又は障害者自立支援法に基づいて、聴覚障害児を入園させて、通学及び自立するために必要な指導、支援を行う施設である

・入園は、都道府県の児童相談所、福祉事務所が家庭の状況、自立支援等を判断し、措置、又は、保護者と契約し、入園する


指導、支援の基本理念と目標

 園児の権利擁護を基本理念に、聴覚障害に対応し、ろう学校への通学及び将来、社会人としての自覚を持って行動し、自立した日常生活ができる人に育成する  


在園児童・データ

 ・担当児童相談所・福祉事務所 ・通学先
  北海道(1)、宮城県(1)、山形県(3)、栃木県(1)、千葉県(1)、東京都(2)
  神奈川県(4)、静岡県(1)、大阪府(1)、兵庫県(1)、福岡県(4)、大分県(1)

 ・平均在園年数 1年4か月

 ・最長在園年数 14年8か月(乳児院含)

 ・入所最少年齢 3歳

 ・平均児童年齢 15歳

 ・通学先
  東京都立葛飾ろう学校 9名  東京都立立川ろう学校 0名
  東京都立大塚ろう学校 1名  東京都立中央ろう学校 11名

 ・児童の高等部卒業後の進路希望
  大学進学(国公私立) 10名
  専攻科 専門学校 8名
  一般企業就職 3名


職員・児童指導員の資格、経験等

 教員免許(普通免許、ろう学校免許、特別支援学校免許)、社会福祉士
 社会福祉主事・児童指導員任用資格、手話通訳士・者、精神保健福祉士、介護福祉士等

 一般企業社員、プログラマー、手話通訳者、聴覚障害児相談員・指導員
 ろう学校教員、副校長・校長、大学進学塾講師、施設職員